労働基準法 更新日:2023年9月13日

【2024年4月】専門業務型・企画業務型裁量労働制の要件等が見直されます

厚生労働省の労働政策審議会労働条件分科会が2023年2月14日に開催され、裁量労働制の要件の見直し等を盛り込んだ省令案及び指針案、専門業務型裁量労働制(専門型)の対象業務を拡大する告示案を妥当と認め答申としました。
この答申を踏まえ、厚生労働省は改正後の省令を2024年4月1日より施行し、裁量労働制の要件等が見直されます。
【PDF】労働基準法施行規則及び労働時間等の設定の改善関する特別措置法施行規則の一部を改正する省令案(概要)(厚生労働省)
第188回労働政策審議会労働条件分科会 資料(厚生労働省)
裁量労働制の概要(厚生労働省)
(リーフレット)事業主の皆さまへ 裁量労働制の導入・継続には新たな手続きが必要です(厚生労働省)
上記リーフレットによると、2024年4月1日以降、新規又は継続して裁量労働制を導入するための必要な手続きは次のとおりになります
裁量労働制を導入するすべての事業場で、必ず、

  • ・専門業務型裁量労働制の労使協定に下記(1)を追加
  • ・企画業務型裁量労働制の労使委員会の運営規程に次の(2)(3)(4)を追加後、決議に次の(1)(2)を追加し、裁量労働制を導入・適用するまで(継続導入する事業場では2024年3月末まで)に、労働基準監督署に協定届・決議届の届出を行う
  • (1)本人同意を得る・同意の撤回の手続きを定める 【専門型】【企画型】
  • (2)労使委員会に賃金・評価制度を説明する 【企画型】
  • (3)労使委員会は制度の実施状況の把握と運用改善を行う 【企画型】
  • (4)労使委員会は6か月以内ごとに1回開催する 【企画型】
  • (5)定期報告の頻度が変わります 【企画型】
上記の他、リーフレットでは「その他主な留意事項」として、健康・福祉確保措置として実施すべき措置や、「専門業務型裁量労働制の労使協定」、「企画業務型裁量労働制の労使委員会の決議」で協定・決議すべき事項を列挙しています。

Q&Aは次のURLよりご確認頂けます。
【PDF】「令和5年改正労働基準法施行規則等に係る裁量労働制に関するQ&A」について(厚生労働省)
裁量労働制の概要(厚生労働省)